2016年のルマン24時間レース
首位を走っていたトヨタ5号車
終了5分前に突如のスローダウン
ピットには
「No power No power」
の声が響いた
最終ドライバー中嶋一貴からの無線だ
2位を走行していたポルシェが
5号車を抜き去り、そのまま優勝
既報の通りである・・・
今年ほど「ルマンらしさ」を見せ付けられたこともない
序盤からトヨタVSポルシェのドッグファイト
夜明けを向かえても同一周回で
ピットイン毎に順位を入れ替えるデッドヒート
最終ラップで30秒差というマッチレース
息もつけない展開だったが
トヨタに分があったと思う
ファステストラップを出していたし
ピットの回数が少なかったし
出走した2台ともに大きなトラブルが出ていなかった
途中まででは余裕があったようにも見えた
しかし、当然ながらトヨタを追うポルシェの辞書には
「2位確保」という言葉はない
ヒタヒタと迫り、喰らいつく
トヨタのマシンを、スタッフのメンタルを
追い詰め続けた
トヨタのトラブルの原因は
ターボとインタークーラーを繋ぐダクト周りにあったという
マイナートラブルである
でもね
そこが問われるのがルマンなんだと思う
レーシングスピードで24時間、5000キロを走ると
・サスのアームが折れる
・マフラーにクラックが入る
そんな普通では考えられないトラブルが起きるものだ
今年のトヨタ
新開発マシンにかかわらず
スピードに加え耐久性も垣間見せた
しかしながらこの結果は
不運ではないのだ
何かが足りなかった
その何かとは
予算であり
ハードワークであり
一番は
「勝つという意思」なんだと思う
死力を尽くした果てに
最後に勝負を決めるのって
そういうところなのではないだろうか
「トヨタよ、敗者のままでいいのか。」
少なくとも、このキャッチコピーには
「勝つという意思」が滲み出ていたと思う
自虐ネタのようにも見えたが(笑)
勝手なコトを言ってきたが
前向きに考えると!
・20数年ぶりの日本車による優勝
・日本人ドライバーによる日本車での初優勝
それを見届ける楽しみ、夢を
もう一年、見させてくれることにもなったわけだ!!
でも、来年もラクじゃないよー
今年のトヨタの速さと耐久性を受けて
ポルシェもアウディも相当レベルを上げるだろう
絶対に!
最後に、トヨタよ・・・
「ガズー」ってどういう意味だ?(笑)