ビートたけし
初遭遇は1980年、小学校5年の時だ
父の書棚にツービートの著作「ワッ毒ガスだ」を見つけ、貪り読んだ
圧倒的に面白かった
読書なんてしたことなかったオイラだが、何十回も読んだ。笑いを堪え切れなかった
父は落語や漫才に造詣が深く「THE MANZAI」をはじめ、当時の漫才ブームの番組をカセットテープに「録音」しており、ツービートが一番のお気に入りのようだった
気がつけば、父とオイラは職業も趣味も人生も全く違う道を歩んでいるけど
感覚や考えが「似てるなぁ」と思うことも度々ある
まぁ親子だから当たり前ちゃあ当たり前だけど
当時、百花繚乱の漫才スターの中でツービートを贔屓したのも血筋か(笑)
翌1981年「オレたちひょうきん族」が始まると
オイラのツービート好きはエスカレートした
学校での話題も「ひょうきん族」一色だった
心残りはたけしの相方・ビートきよしさんの出番が急速に減っていたことと
裏番組だった「8時だョ!全員集合」がひょうきん族に押されて終わってしまったことだ
どっちも大好きな番組だったが、予定調和芸のドリフよりアヴァンギャルドな「ひょうきん族」に乗り換えてしまった
当時オイラの家にはビデオデッキも無く、二者択一では仕方が無かったのだが・・・
その後のTVでは「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」「スーパージョッキー」などのたけしが好き勝手(?)にやる番組が好きだった
若手芸人にも「たけしフリーク」は多いが
一様に「オールナイトニッポン」の元ヘビーリスナーだ
しかしオイラはホトンド聞いてない
聞こう聞こうと思いつつ
夜遅いから寝ちゃったのだ(笑)
数々の映画も正直あんまりピンと来ない
つまんなくは無いけど、たけしの笑いが100だとすると映画は50くらいに感じる
「世界のキタノ」はピンこないけど「足立区のたけし」ならわかる(笑)
正統派たけしファンに怒られるかな!?
そのかわり(?)好きだったのは
「たけしくん、ハイ!」「浅草キッド」などの、たけしの少年時代や浅草での修行時代を描いた著作だ
悲しいようで、あったかいような世界観が好きだ
ドラマ化もされたが、録画して何回も見たし
勢い余って(笑)浅草に行ってみたくなり、昭和40年代にたけしが修行してた「浅草フランス座(現・東洋館)」にも足を運び
舞台や六区の町並を見て、修行時代のたけしの息吹を感じた・・・気がした(笑)
近々東京に行くのだけど
また浅草、行ってみたいなぁ
「フライデー襲撃事件」などを経て90年代までパワーアップし続けたたけしだったけど
ここ十数年は全盛期に比べてパワーダウンを感じずにはいられない・・・
笑いの反射神経が落ちてるなぁと思うし
客はたけしの言うことだから笑うけど、同じことを若手が言ったらスベたんじゃないかと思うこともあるし
たけしは豊富な知識の引き出しがあるのだけど、それを「古いな」と感じることも多い
映画に集中するあまり、バラエティはホドホドなのかな・・・
もしも、たけしのバラエティが次々打ち切りになったら悲しいな
でも、きっと身の引きどころは考えてるんだろうな
なにはともあれ
30年以上たけしを見続けてきたオイラにはたけしが染み付いてる
還暦を過ぎて被りモノでコマネチするたけしをいつまでも見ていたい
もっとイヤなジジイになって周りを困らせてほしい
たけしが若い頃に言ってたように・・・
最後はこの人で締めくくりたい
ビートたけしのそっくりさん
「ビトタケシ」